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宗教について(その3)

せっかくキリスト教までいったのでもう少し。
ではイスラム教です。
イスラム教は戒律の厳しいユダヤ教に人間の都合を入れたキリスト教に対し、あまりにも世の中の都合を優先しすぎるのではないかという反省から生まれた宗教です。
もちろん神は「アッラー」です。アッラーは全知全能で天地万物の創造者であり支配者です。アッラー以外に神はいないと信じるのがイスラム教です。
イスラム教はムハンマドによって始まりました。
しかし、ムハンマドはキリストのように神とは呼ばれず預言者とされています。キリストも預言者といってもよかったのですが周りの人が神格化し神としてしまったといったほうがよいかもしれません。
つまりそれまでの宗教(ユダヤ教)の教えを別の解釈したものでしたが、ムハンマドは神からのお告げをそのまま広めたとされています。つまりコーランにかかれたものは神の言葉そのままというわけで、もう二度と預言者は出ないとなっています。
イスラム教では神の御心のままという言葉があります。つまり自分のしようとすることは神の意志のもとになされているということです。全ては神の希望にしたがっているということになります。
イスラム原理主義という言葉がよく出てきます。原理原則という言葉もありますがこの原理主義はその原理です。ユダヤ教から出たキリスト教に対して元に戻ろう、原理に戻ろうとしたのがイスラム教ですから、イスラム教は原理主義ということができます。
イスラム教は全世界がイスラムの世界になることを目指しています。そのための努力がジハード聖戦です。しかし、イスラムの人たちはイスラム教に改宗することを求めているわけではなく、イスラム教の原理を認めてもらおうとしているだけです。以前「コーランか剣か」と迫ったとされていますが、これはどうもキリスト教徒の捏造したデマで実際そう迫ったのはキリスト教徒のほうだったそうです。
イスラムで自爆テロがありますが、イスラム教徒にとって異教徒から侵略を受け聖戦となった場合イスラム教徒はその聖戦に参加することが義務付けられます。その聖戦の中で戦死することは天国が約束されますから、自爆テロは天国への近道ということがいえます。
ま、よくわかっていないで各宗教について書いても問題がありますから最後とします。