2009-9-1

Chaotic Next Stage                       第6号

                                                  発行責任者  稲崎義明

人格

 

みなさんは、自分の中にいくつ人格がありますか。といっても何の事だかわからないかもしれません。これまで、考えたことも無いでしょうが、ちょっと考えて見てください。ひとつ(一人?)だけでしょうか。そんなもの一人だけに決まっているじゃないかといわれるかもしれません。しかし、そんなことでもないのです。簡単な話、静かなところで精神統一してみてください。簡単に統一できる人もいるかもしれませんが、そうでもない人も多いのではないでしょうか。そうですね、よく外国の漫画にある悪魔と天使が(別に天使と悪魔まで違う必要は無いのですが)出てきませんか。精神統一しようとする自分のほかに、別な人がでできませんか。なかなか統一なんてできないだろうという、なんだか別の角度から眺めている人が。と思えば、それをまたはたらか見ているものが出てきたりします。そんな風にできないだろうと考えたりするから精神統一なんかできないんだと見ている人が。これは私の場合ですが、3人出てくるものだから精神統一何ができるものじゃない。何で精神統一しようと思ったかはたいしたことではないのですが、たまにはそんなことがあるのです。

本来人格は一人なのかもしれません。何人も出てくる様では、多重人格者になってしまうのかもしれません。精神病でいう多重人格者は、先ほどの私の例の様な固定されていない、ただ何となく思ったりするものではなく、それぞれに確固とした人格をもっています。今まで確認されたもので7人以上の場合もあります。しかし、これも個人の頭の中の話。この多重人格も有りえない事だと考えている人もいる様です。それはそれとして、普通多重人格の人の場合、それぞれの人格は、年齢も性別も異なり、なぜか名前も付いています。以前、集中的に多重人格の本を読んだ事がありますが、多重人格の場合、一度に複数の人格が出てきたり、呼びかけに応じて表われたりして、本人の肉体の制御を支配する様です。治療は、分裂してしまった人格を一つに徐々にまとめて、最後にー人だけにする様です。

さて、ここまで来て、わたしには一人しかいないと自信がもてましたか。完全にー人だけと言える人はいないと思います。精神病的に多重人格の人は、まずいないとは思いますが、上に書いた例の様な、いくつもの人格が表われる様は必ずある事だと思います。では、なぜここで複数の人格の話をしたかですが、セキュリティ事故の何%かはこの複数の人格の戦いの結果だと思うからです。正しい事はわかっているけどやってしまった。というのが複数人格の戦いの結果です。こっちが正しいのはよくわかっているけど、少しなら大丈夫という悪魔のささやき。普通なら絶対しないのに、ちょっとした気の迷い。誰にでもある事です。完璧な人はいません。聖人もいません。ただ気の迷いには人によって程度に差があります。気の迷いから、軽い悪い事(悪い事といってもどの程度かが難しいですが)をやってしまうのは、それまで十分に教えられてきていなかったからだという考えを持つ人がいます。事件が起きると、その原因として教育が問題だとする人が。本当でしょうか。正しい事はこれだと教え込む事が本当た正しいのでしょうか。世間的に正しいとされる事は不変なのでしょうか。教育と称して思想教育されてもかなりません。

いくつもの人格が頭の中によく出てくる人。一生懸命やっている横で歌をうたっている事もあるでしょう。必死にならなければいけない時に、邪魔される事もあるでしょう。それでもすべてが自分なのです。まったく他人は出てこないと思います(出て来たら精神科へ)。普通は自覚しない自分の別の面がわかるかもしれません。一度どうです。座禅する必要はありませんから、静かな所で精神統一してみませんか。自分の中をのぞけるかもしれません。       (一回のみ)